第22期竜王戦第2局渡辺竜王が連勝
10月28日から富山県高岡市で行われていた第22期竜王戦、渡辺明竜王と森内俊之九段による7番勝負の第2局は、29日午後7時5分渡辺竜王が141手で勝ち対戦成績を2連勝としました。
先手は渡辺竜王。戦型は相矢倉で序盤は先後同型。予想通りがっぷり四つの駒組みです。55~57手目▲1四歩、▲1三歩と歩を垂らしたのを皮切りに、連続して1筋を攻める先手。81手目▲1二飛成と攻めを繋いだ後も、ほぼ一環して主導権を握っていたのが、竜王の勝因でしょう。82手目△3七歩成に▲7五歩(以下)と応接したのは妙手だと思いました。
受けが強く懐の深い将棋の森内九段ですが、緻密に攻め続けられて141手でやむなく投了。渡辺竜王の快勝ですね。
第3局は11月10日、11日に京都市の「東本願寺 渉成園」で行われるとのこと。(あれっ? 蛇足ですが我が家の檀那寺の本山じゃありませんか。)
前期は羽生四冠を相手に、3連敗の後4連勝とドラマチックな防衛を果たした渡辺竜王ですが、今期は連勝でスタート。快勝の勢いに乗り、他の棋戦でもさらに活躍を期待したいところです。
◇投了図。消費時間は渡辺竜王が7時間53分。森内九段が7時間57分。
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