« 春の季節に雪の山 | トップページ | NHK杯テレビ将棋トーナメント5月の放送予定 »

NHK杯戦の阿部八段対矢倉六段

4月26日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは1回戦第4局。阿部隆八段と矢倉規広六段の対局でした。両者は共に関西の棋士。解説は畠山鎮七段。阿部八段と畠山七段は共に順位戦B級1組。お馴染みの間柄ですね。対戦成績は阿部八段の6勝1敗。

先手は阿部八段。本来は居飛車党のはずですが5手目で▲7八飛車と三間飛車の戦型にしました。対する矢倉六段は居玉のまま乱戦模様に。振り飛車党の後手が飛車を振ったのは32手目でした。

序盤両者とも強気の指し手が目立ち、△5五金では解説陣から「あ~ぁ!」「すごい。」と驚きの声も聞かれました。「両者自信満々ですね。」と畠山七段。

その畠山七段、要所要所で大盤を使った大変丁寧な解説を見せてくれて好感が持てます。しゃべり方がもう少しハキハキした感じなら、木村一基八段や渡辺明竜王に迫る解説巧者になりそうな気もします。

その後1筋の攻防で△3五銀に対して香車に走られたくない先手は▲1六馬。そうはさせじと△2四銀。以下▲2七馬、△3五銀、▲1六馬、△2四銀・・・の繰り返しで打開策が無く、結局52手目で千日手になってしまいました。

Nhk090426a

「テレビ対局なので千日手は勘弁して・・・。」というのは観戦者側の希望ですが、対局者側としては必死の攻防の結果でしょうからやむを得ません。NHKのスタッフは恐らく祈るような気持ちだったと思いますが・・・。

○差し直し局

差し直しは手番を替えて、矢倉六段が先手。考慮時間が5分あるとはいえ、初手から秒読みが入るのには驚かされます。普段に増して超早指しの対局!

戦型は相振り飛車となりました。相振り飛車なら後手の矢倉六段に一日の長がありそうですがどうなるか。囲いは後手が穴熊、先手は金無双ですね。

△2八銀は手筋の一着。公式戦では相振り飛車を指したことがないという畠山七段ですが、しっかり解説してくれました。勝負のポイントは△7四飛車でしょうか。以降後手が優勢に見えました。77手目で▲7六銀と退いた時は「涙が出そう・・・。」と矢内さん。

よく粘った矢倉六段ですが、相手玉に王手をかけた後106手で投了となりました。本来は相振り飛車は矢倉六段の方が経験豊富なはずですが、これもいわゆる穴熊の暴力でしょうか。もう一歩相手玉に届くことができませんでした。

当然ながら感想戦の放送時間はありません。感想を是非聞いてみたい対局に限って放送時間が無いものですね。しかし考えてみると、一度の放送で同一棋士の対局を2度見られるのは滅多にないことですね。対局者のお二人とスタッフの方々、お疲れまでした。でも出演者のギャラは2倍・・・にはならないでしょうねぇ。

Nhk090426b

◇投了図。▲9二歩成で一矢を報いた直後に投了。

|

« 春の季節に雪の山 | トップページ | NHK杯テレビ将棋トーナメント5月の放送予定 »

将棋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208019/44810504

この記事へのトラックバック一覧です: NHK杯戦の阿部八段対矢倉六段:

« 春の季節に雪の山 | トップページ | NHK杯テレビ将棋トーナメント5月の放送予定 »