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2009年4月

中井広恵女流六段が500勝を達成

28日の朝刊の記事に出ていましたが、中井広恵女流六段が第17期倉敷藤花戦の挑戦者トーナメント2回戦に勝ち、500勝(239敗)を達成しましたね。勝率を計算すると0.676でこちらも立派。

中井さんと言うと、第七期竜王戦で初めて男性棋士を破った女流棋士というプロフィールが知られていますが、さらに、おなじみのNHK杯戦でもこれまで男性棋士を破った女流棋士は彼女だけなんですね。

LPSAの代表理事をされているので知られざる苦労もあるかと思いますが、引き続き対局の方も頑張って頂きたいものです。

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NHK杯テレビ将棋トーナメント5月の放送予定

NHKの公式サイトでNHK杯テレビ将棋トーナメント5月の放送予定が公表されましたね。

それによるとスケジュールは以下の通り。

○5月3日 1回戦第5局
森下 卓 九段 VS 小林 裕士 六段
解説:長沼 洋 七段

○5月10日 1回戦第6局
屋敷 伸之 九段 VS 佐藤 和俊 五段
解説:鈴木 大介 八段

○5月17日 1回戦第7局
増田 裕司 五段 VS 広瀬 章人 五段
解説:浦野 真彦 七段

○5月24日 1回戦第8局
中田 功 七段 VS 糸谷 哲郎 五段
解説:阿部 隆 八段

○5月31日 1回戦第9局
畠山 鎮 七段 VS 野月 浩貴 七段
解説:豊川 孝弘 七段

個人的に注目したいのは前回の将棋講座「相居飛車をマスターしよう」で講師を担当した森下九段と小林六段の対局。お二人とも居飛車党なので、実際にはどうなるか分かりませんが激しい相懸かり戦などを期待してしまいます。

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NHK杯戦の阿部八段対矢倉六段

4月26日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは1回戦第4局。阿部隆八段と矢倉規広六段の対局でした。両者は共に関西の棋士。解説は畠山鎮七段。阿部八段と畠山七段は共に順位戦B級1組。お馴染みの間柄ですね。対戦成績は阿部八段の6勝1敗。

先手は阿部八段。本来は居飛車党のはずですが5手目で▲7八飛車と三間飛車の戦型にしました。対する矢倉六段は居玉のまま乱戦模様に。振り飛車党の後手が飛車を振ったのは32手目でした。

序盤両者とも強気の指し手が目立ち、△5五金では解説陣から「あ~ぁ!」「すごい。」と驚きの声も聞かれました。「両者自信満々ですね。」と畠山七段。

その畠山七段、要所要所で大盤を使った大変丁寧な解説を見せてくれて好感が持てます。しゃべり方がもう少しハキハキした感じなら、木村一基八段や渡辺明竜王に迫る解説巧者になりそうな気もします。

その後1筋の攻防で△3五銀に対して香車に走られたくない先手は▲1六馬。そうはさせじと△2四銀。以下▲2七馬、△3五銀、▲1六馬、△2四銀・・・の繰り返しで打開策が無く、結局52手目で千日手になってしまいました。

Nhk090426a

「テレビ対局なので千日手は勘弁して・・・。」というのは観戦者側の希望ですが、対局者側としては必死の攻防の結果でしょうからやむを得ません。NHKのスタッフは恐らく祈るような気持ちだったと思いますが・・・。

○差し直し局

差し直しは手番を替えて、矢倉六段が先手。考慮時間が5分あるとはいえ、初手から秒読みが入るのには驚かされます。普段に増して超早指しの対局!

戦型は相振り飛車となりました。相振り飛車なら後手の矢倉六段に一日の長がありそうですがどうなるか。囲いは後手が穴熊、先手は金無双ですね。

△2八銀は手筋の一着。公式戦では相振り飛車を指したことがないという畠山七段ですが、しっかり解説してくれました。勝負のポイントは△7四飛車でしょうか。以降後手が優勢に見えました。77手目で▲7六銀と退いた時は「涙が出そう・・・。」と矢内さん。

よく粘った矢倉六段ですが、相手玉に王手をかけた後106手で投了となりました。本来は相振り飛車は矢倉六段の方が経験豊富なはずですが、これもいわゆる穴熊の暴力でしょうか。もう一歩相手玉に届くことができませんでした。

当然ながら感想戦の放送時間はありません。感想を是非聞いてみたい対局に限って放送時間が無いものですね。しかし考えてみると、一度の放送で同一棋士の対局を2度見られるのは滅多にないことですね。対局者のお二人とスタッフの方々、お疲れまでした。でも出演者のギャラは2倍・・・にはならないでしょうねぇ。

Nhk090426b

◇投了図。▲9二歩成で一矢を報いた直後に投了。

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春の季節に雪の山

昨夜のファイターズ対オリックスは11対0。ダルビッシュの先発で完封試合となったのですが、ワンサイドゲームだったのでオリックスファンにはちょっと気の毒なような気がしました。

北国の当地にも春がやって来て、一週間程経つとぼちぼち桜の開花も見られそうです。当然平地には雪などは無いと思ってしまうのですが、まだ文字通り山のように残っている所があるんですね。

Yukisu_1 そう市内にある雪捨て場です。想像以上の残雪なので思わず写真に撮ってしまいました。平均3~4m以上の高さの雪でしょうか。重機がさかんに固まった雪を崩しているように見えます。

Yukisu_2 冬の間はウンザリさせられる雪の山ですが、春になって見るとよくこんなに運んだものだなと改めて感心させられます。

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ケイタイを換えてみたら・・・

事情があって最近(といっても一月近く前ですが)携帯電話を換えるハメになりました。

本当はiPhoneが欲しかったのですが、諸般の事情でFOMAのdocomo STYLE シリーズのものに。3月末に出たばかりの機種ですので、画面は比較的大きくメールの読み書きが楽になりました。

それは良いのですが、ごくシンプルな外観の割に約4万円と何だか価格設定が妙に高く感じます。かつてのように携帯端末が5円とかで買える時代ではないのは承知してますが、いい値段です。どうしてなのか考えてみると、新型なのでワンセグ機能が付いているんですね。でも実際にワンセグなど見ることなどまずありません。(カメラ機能はちょくちょく使うのですが)

個人的に普段全く使用しない付加機能にお金を投じているのですから、確かに高く感じるはずです。まぁ災害時などには役立ちそうに思いますが。

悔しいのでこのワンセグ、何か使い道がないか調べたらビデオ録画や静止画録画の機能が付いているではありませんか。おっ、これは使い道がありそうだとさらに調べたら、ガッカリ。録画した静止画は、メールの添付にも着信画面などにも一切使用できないではありませんか。

著作権の関係だと思いますが、これじゃ本当に全然使い道が無いじゃん!・・・って選んだ私が悪いのか。

P06a ◇携帯端末P-06A。シンプルなデザインで薄型軽量なのだが、カメラは200万画素。やはり320万画素は欲しい。

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RZ1Basic v0.5.8を走らせる

当ブログのリンク集でも紹介させてもらっている、miconoさんが開発・公開されているロボザック用ツールの1つ、RZ1Basic v0.5.8が公開されましたので、バージョンアップさせてもらいました。

思えばこのRZ1Basicを最初に紹介させて頂いたのは、’07年9月でその時はv0.1.2でした。(振り返ってみると、それから公私ともに随分色々な事がありました。)その後次々に便利な機能が追加され現在に至っているのですが、週刊ロボザックが完結した今も、miconoさんがコツコツと手弁当で開発を続けられている訳で、頭が下がります。

バージョンアップしてみると、私の環境では前回のビデオドライバーの更新が大正解だったらしく、これまでのところ非常に安定して動作しています。

Rzb058b 今回の追加機能の目玉は1つの文で複数の変数が宣言できるようになったこと。ロボザックを制御する場合変数宣言は事実上必須なので、これは地味ながら確かに便利な機能ですね。実際にプログラミングで苦労されているmiconoさんらしい改良点のように思います。

もう一つの目玉はファイルの比較機能が付いたこと。ご本人によれば”重いし、比較結果がいまいちちゃんと動いてない”とのことですが、比較用のウインドウにはちゃんと二つのソースリストが表示されるようですので、今後の改良を待ちましょう。

その他細かな不具合の修正がされているようですが、これまでと異なるのはコンパイラーがバージョンアップされて、REALbasic 2009 Release 2となったことだそうです。これまでのバージョンにはバグがあり、その回避のためにmiconoさんはご苦労されていたようですが、今度はどうでしょうか。

Rzb058 ◇便利機能満載のRZ1Basic。今回はファイル比較機能も追加。編集→比較でText differencesウインドウが開く。

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ROBONOVA-Iがテレビに登場

ROBONOVA-Iがテレビに登場!ダンスを披露しました。登場した番組は4月22日のフジテレビ系「ザ・ベストハウス123」での2足歩行ロボットカテゴリーのプレゼンテーション。

番組途中から見たのですが、かろうじて登場シーンに間に合いました。小さなステージに乗った2台のROBONOVA-Iが、野久保君と一緒に羞恥心の歌に合わせて踊るというもの。マイクを持ってのダンスはそれなりに可愛く確かに楽しい・・・が、パフォーマンスの終盤でROBONOVA-Iの1台がステージから転落するというハプニングが発生。左腕が見事にボディから外れてました。

ハイテックマルチプレックスジャパンさんの公式サイトに書かれた”ハプニング満載で笑える内容”って、このことかぁ。しかしテレビ登場の告知が放送前日の4月21日というは、正直ちょっと厳しい気がしますね。見逃した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あと番組内でのランキングですが、1位PLEN、2位RB2000、3位ROBONOVA-Iという選択基準は何でしょうね。老舗のKHR-1HVや販売台数の多いi-SOBOTはなぜ登場しないの?という声も出てきそうです。

でもテレビで見るPLENのスケーティング姿は可愛いですし、イナバウアー(のモーションプログラミング)は拍手もの。RB2000の鉄棒もやはりカッコイイ!

久々に投稿するロボザック/ROBONOVA-Iネタですが、何とかテレビ放映を見ることができて良かったぁ。

S2_04 ◇ROBONOVA-Iのテレビ出演を喜ぶ我が家のロボザック。久々の登場。

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NHK将棋講座テキスト5月号

前に投稿したように第58回NHK杯戦の決勝の解説を読みたくて、NHK将棋講座テキストの5月号を買ってみました。

でも将棋講座テキストというくらいですから、せっかくなので「橋本崇載の受けのテクニック教えます」の5月の講座内容も紹介しておきましょう。

○終盤の正確な読みを身につけよう

・相手の玉を利用して守ろう・・・・・5月3日放送
・犠打で手を稼ごう・・・5月10日放送
・合駒を工夫しよう・・・・・・5月17日放送
・リスクを恐れず踏み込もう・・・・・・5月24日放送
・歴史に残る名手を学ぼう・・・・・・5月31日放送

他の掲載記事ではやはりNHK杯戦関連のものに注目が集まりそう。準決勝、決勝の解説や優勝インタビュー、第59回NHK杯女流棋士出場者決定戦や予選ハイライトなどの記事もあります。

そうそう、カラー口絵のトップは羽生名人のNHK杯優勝関連のもので、当日解説者となった渡辺竜王もしっかりと写っていますね。

Kouza0905 ◇将棋講座テキスト5月号。表紙は羽生名人、もといNHK杯選手権者。付録は相振り飛車の基本手筋30問。

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NHK杯戦の高橋九段対豊島四段

プロ野球日本ハムは西武を相手に敵地で3連勝。昨年の今頃は逆に西武に3タテをくらっていましたからえらい違いです。とにかく今のファイターズは、5割打者の金子を筆頭に良く打ちますね。

閑話休題。

4月19日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは1回戦第3局。高橋道雄九段と豊島将之四段の対局でした。解説は谷川浩司九段。高橋九段は順位戦A級復帰のベテラン。対する豊島四段はこの春から大学生となった注目の新鋭。

両者親子程の年の差があり当然ながら初手合い。豊島四段は今期がNHK杯戦初出場とのこと。この話題になり解説の谷川九段が尋ねます「今期初出場は一人ですか?二人ですか?」 司会の矢内女王「もう一人はここにいるみたいです・・・。」(笑)

いや確かに矢内女王も初出場でした。ただ対局の放送は恐らく盛夏を過ぎた頃だと思われますが。

考えてみるとA級復帰された高橋九段は中年の星。素晴らしいと思いますが、さらに考えるとA級28期の谷川九段もすごいですね。

先手は高橋九段。戦型は先手が居飛車、後手の豊島四段はゴキゲン中飛車です。豊島さんはオールラウンダーとのこと。

35手目ぐらいまではサクサクと進行。両者丁寧な駒組みで、先手の囲いは銀冠。後手は穴熊ですね。

両者とも丁寧な駒組みの印象。初手合いだとベテラン棋士の方はたぶんやりづらいでしょうね。40手目を過ぎた辺りから互いに長考に。3~4筋を中心とした攻防で前半の山場ですね。

84手目の△7四桂辺りから後手優勢に見え、手数が進むに従いそのまま勝勢に。結局108手で高橋九段の投了となりました。豊島四段にとっては金星でしょう。

感想戦の放送時間は16分程。まだ十代の豊島四段はあまりしゃべりませんね。次の対戦相手は棋界を代表する強豪森内九段。思い切ってぶつかって欲しいものです。

次回の放送予定は・・・と調べて見ると

4月26日 阿部 隆 八段 対 矢倉 規宏 六段
5月 3日 森下 卓 九段 対 小林 裕士 六段
5月10日 屋敷伸之 九段 対 佐藤 和俊 五段

となっています。お馴染みの棋士の面々が続々登場です。

Nhk090419

◇投了図。詰み手順は▲8七玉なら△7八銀。▲7七玉なら△6七金、▲8七玉、△7八飛車成、▲9七玉、8八銀。

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『恐ろしい勝負手』羽生四冠△9四歩の意図

話は少しさかのぼりますが、3月22日放送の第58回NHK杯テレビ将棋トーナメントの決勝戦、逆転の一手に見えた話題の羽生四冠の△9四歩。その意図が知りたくなり、放送時解説者の渡辺竜王のブログの投稿にもあるように、詳しい解説が掲載されている将棋講座テキスト5月号を購入してみました。

決勝の観戦記事の執筆者は高野悟志氏。観戦記事のタイトルは『恐ろしい勝負手』。何だかホラー映画のタイトルのようですが、恐ろしい勝負手とはむろん件の△9四歩のこと。

後日羽生四冠に尋ねたという記事によれば、「とりあえず一番可能性がありそうな手で、詰まされるにしても難しいようにと」だそうで、結局「少しでもいい手を」という発想が勝利につながったようです。(福崎文吾九段なら「羽生マジックリンが出ましたね!」と形容しそう。

最後に羽生四冠の言葉が紹介されていますが、それによると「投了図で9三歩の形だと▲5五桂でぴったり詰みがあり(△5四玉には▲4五銀△6五玉▲5六金以下)、結構いい手だった」とのこと。秒読みに入った指し手ということを考えると、とりわけ△9四歩は奥深い一着だったように思います。

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◇終盤に羽生四冠がみせた「恐ろしい勝負手」△9四歩。読み切っていたのか、あるいは苦し紛れだったのかには関わらず勝敗を分けた一着となた。

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久々に野球の話

昨夜の日本ハム-西武戦の先発はダルビッシュ。4対2で日本ハムが勝ちました。武田(久)のリリーフを仰いだものの、ファイターズはダルビッシュで勝たないと勝つところが無い・・・と思ったら、今期の日本ハムは昨年と少々違い金子誠の打率.548を筆頭に、稲葉、小谷野と打撃十傑に3人も入ってますね(4月18日現在)。打線も相応に活躍しているという訳です。しかし試合数が少ないとは言え、金子の5割はすごいや。

パリーグの勝敗表を見ると、西武、日本ハム、楽天が同率の首位。混戦の序盤となりました。

しかし今野球の話題と言えば、何と言ってもマリナーズのイチロー選手でしょう。

16日のエンジェルス戦で、張本勲氏の記録を抜く日米通算3086安打を達成。やりましたね。記録に並んだ翌日に張本さんの目の前での達成ですから、まさにアッパレ!!!でしょう。一口に3086安打と言いますが、8年連続でシーズン200安打ですから、たぶん日本人でこの記録を抜く選手は当分現れないのではないでしょうか。

で、米大リーグの通算安打記録はどうかと言うと、かのピート・ローズの4256安打!

いやはや上には上があるもので、気が遠くなる感じです。

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ツクモロボット王国の臨時休業

店舗改装のため3月8日から臨時休業になったツクモROBOT王国さんですが、ツクモROBOT王国 オンラインは3月20日から臨時休業に入ったままのようですね。

以前も書きましたがROBOT王国さんのブログは新着情報が充実しており、特ダネもあって楽しみにしていましたが、閉鎖になっており個人的には非常に残念です。

受注の方は現在休止。「再開は3月中旬頃を予定しております。」とのメッセージが出るのですが・・・。

周知のように大変厳しい経済環境ではありますが、何とか再開してもらいたいものです。

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NHK杯戦の井上八段対西尾五段

王位リーグ3回戦、渡辺竜王が勝ちましたね。この後も郷田九段、羽生四冠と強豪同士のぶつかり合いとなりますが、是非ベストを尽くして頂きたいものです。

4月12日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは1回戦第2局。井上慶太八段と西尾明五段の対局でした。解説は野月浩貴七段。井上八段と野月七段はNHK杯戦ではお馴染みの棋士ですね。順位戦A級復帰となった井上八段に対し、西尾五段は予選からの勝ち上がり。予選を戦う棋士の方々はテレビに映るまでが大変。

井上八段と西尾五段は今回が初手合い。上位の棋士と当たるのは、やはりなかなか難しいということですね。

先手は西尾五段。戦型は共に居飛車。両者攻め将棋らしく急戦模様。

野月七段はいつものように丁寧でよどみのない解説です。聞けば西尾五段とは家がご近所で、一緒に食事をすることもあるとか。ただ公式戦の対局は1度しかないそうです。ご近所繋がりの解説でもあるかもしれませんね。

前半から中盤は3筋を中心とした攻防が続きます。60手目の△3五銀打ちで解説の野月七段が「▲1六飛車とは逃げないでしょう。分かりませんが・・・。」と予想。しかしながら実戦は▲1六飛車。火花散る攻防ですがこの辺りが興味深いところ。

飛車と言えば後手の飛車は8二の地点から全然動きません。文字通りの居飛車です。ようやく動いたのは128手目で、王手のかかったと金取りの4二飛車。飛車の本来の役割は野球で言えばやはり4番バッターでしょう。例えて言えば4番バッターをスタメンから外し、9回裏に守備固めで使うようなもので、こういう駒運びは珍しいような気がします。

野月さんの解説は理路整然としていて△7七銀打ち等、要所要所で第一感が当たっていましたね。

一進一退のような局面が続いていたと思いますが、3六角成りの辺りから後手が優勢に見えました。結局132手で西尾五段の投了。あら、先手玉は詰めろになっているのだろうか。井上八段が優勢だったとしても、腕の見せ所と言える本格的な寄せはこれからという局面に見えたので、やや意外な投了に感じました。

ただ、手数と時間がかかったので感想戦の放送は無し。感想戦が是非見たかったのに残念。詳しい解説と棋譜は将棋講座テキストで・・・ということでしょうね。

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◇投了図。後手には大駒が全て揃っているが、詰め手順は不明。

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ミズバショウ散策路を歩く

ここ2~3日暖かい日が続きましたので、安平町(旧早来町)にあるミズバショウ散策路に行ってきました。

Spring_6 安平町郊外のりんくう公園にあるミズバショウ散策路は、小川の流れる湿地に木道を渡し自生する数百のミズバショウを楽しめるようになっている所です。

Spring_4 例年ですと4月20日前後が見頃かと思いますが、今年は暖かい日が続きましたので見頃も少々早くなったようです。シーズンには少し早いかなと思いながら訪れてみたのですが、意外に知られた場所らしく、私が行った午後2時過ぎには先客が2組程来ていました。

Spring_8 実際には工業団地の一角にあるこぢんまりとした地味な場所なのですが、多数のミズバショウを眺めていると、それなりに春の訪れを感じますね。

Spring_5 Spring_7 ◇案内板によるとミズバショウはサトイモ科の多年草。ちなみに名前の由来となった芭蕉の方はバナナの仲間とのこと。

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名人戦対局中の羽生四冠にサインをねだる珍事

4月10日の第67期名人戦第1局の対局中(羽生四冠が44手目を考慮中)に、観戦記者が羽生四冠に扇子を差し出しサインを求めるという珍事が発生し、前代未聞の事態に皆驚いているようです。

対局中にサインをねだったのは朝日新聞が委託したフリーの記者。この人は1976年から99年まで同新聞社の嘱託として将棋の観戦記事を書き、その後フリーになった75歳のベテラン。いやぁ、全く理解に苦しむ行為です。正直、何故このような不可解な行動をするような人を立会人の方と一緒に正面席に座らせるのでしょうか。

羽生四冠は「突然だったのでとまどったが、10秒、20秒のことなので気にならなかった。」とのこと。さすが冷静と言うか、人格者ですね。私だったら相手が誰であれ「対局中なのでサインは後にして下さい!」と拒絶したと思いますが、渡辺竜王ならどうされたでしょうか。

ちなみにこの対局、158手で羽生四冠の勝ちとなりました。

テレビ放映されていたこともあっても、この珍事の一部始終は全国ニュースでも流され、私も観たのですが、対局相手の郷田九段も突然のことに唖然としていたように見えました。

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渡辺竜王の単行本

読売新聞社から竜王戦七番勝負の観戦記他をまとめた『第21期 竜王決定七番勝負【激闘譜】』が発売になりましたね。

加えて注目すべきは渡辺竜王が執筆し、既に原稿が出来上がっている単行本の話。これまでの竜王戦の軌跡等について書かれたもののようですが、紆余曲折はあったものの7月下旬頃に毎日コミュニケーションズから発売されることになったようです

恐らく将棋連盟絡みの話だろうと個人的に推測。どうなることかと思っていましたが、ファンの一人としてまずはご同慶の至りです。

王座戦の方も1回戦を突破されたようで何より。キラ星のような強豪棋士との対戦が続きますが、是非頑張ってもらいたいものです。

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春を告げる花

昨日今日と暖かいですね。本州では夏日の所もあるようです。

Spring_3 当地も路肩の残雪が少なくなり、ずいぶん春めいてきました。春と言えば花ですが我が家のささやかな庭にも福寿草やクロッカスが咲くようになりました。

桜の開花はまだ先ですが、今年は例年より早まりそう。大型連休前半には咲き始めるかもしれません。この後の当地近郊の開花の順番は、カタクリ→水芭蕉→桜・梅→チューリップといった感じでしょうか。

Spring_1 Spring_2

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NHK杯戦の髙崎四段対田村六段

4月5日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、1回戦第1局。田村康介六段と髙崎一生四段の対局でした。年度替わりということで、今回からオープニングのNHK杯がアップで映る画面と初手の指し手が羽生NHK杯(四冠)に変わりましたね。

田村六段は早指しを得意とする棋士。一方、髙崎四段は総合成績優秀者ということで、予選免除の出場です。解説は髭でお馴染みの中川七段。黒く日焼けされていて、他の多くの棋士とは雰囲気がちょっと違うかもしれませんね。髙崎四段とは同門(米長永世棋聖)ということもあっての解説のようです。

前期までの中倉さんに換わった司会の矢内女王はNHK杯戦は今期初めての登場。さすがにタイトルホルダーで、手堅く落ち着いた印象ですね。最初に今期の出場棋士の紹介があったのですが、ご自分のことは「矢内女流」と言ってました。「私」とか言うかと思っていましたので、少々意外。

そう言えば渡辺竜王はいつ頃登場するのかなぁと思って、昨年のNHK杯戦を調べたら、Aブロックで9月21日の放送が最初の対局でした。今年も恐らく夏の終わりから初秋のころの放送に登場でしょうね。

さて今回の対局ですが、過去の対戦成績は髙崎四段の一勝。これから徐々に対戦が増えてゆくのでしょうか。

先手は髙崎四段。戦型は相振り飛車で両者とも三間飛車に。囲い方は矢倉崩れというか、力戦模様ですね。振り飛車というと素人の私はすぐ美濃囲いを連想しますが、流れで矢倉ということもあるんですね。

当然矢内さんの進行ぶりにも注目が集まりますが、次の予想手では「○○○では無理ですか?」と尋ねると、解説の中川さんが「あっ、それはありますね。」とか、「次は○○○はどうですか?」と尋ねて、「いや、これもありますね。(大盤で)やってみましょう。」という具合。よく気が付きますし、中川七段に負けずに手が見えているようでした。

序盤は角道を開けたまま進行した対局ですが、51手目でようやく角交換。中盤までは先手髙崎四段のペースだったように思います。しかし後手の田村六段は受けが強い。62手目の△3三桂では、中川七段が「一番強い手ですね。」と驚いていました。その後、自玉の囲いが剥がされた後、△4九角辺りから反転攻勢に。いや中川さんが言うように、確かにここからが強い。

90手目の△4七金以降では千日手になりかかった局面もありましたが、結局118手で髙崎四段の投了になりました。髙崎四段もよく粘りましたが、矢内さんも言うように△3三桂が好手になったようです。

ところで対局画面をふと見ると、田村六段の傍らにはタバコと灰皿が映っていたようです。NHKの収録スタジオって禁煙ではないのかな。今時、分煙もされていないというのは少々意外です。

矢内さんはタイトル保持者で女流棋士を代表する一人なのでお忙しそうですが、前期の中倉さん同様、手堅く分かり易い司会のように思いました。

Nhk090405

◇投了図。中盤までは先手のペースだったが、後半は後手側が攻勢に出てそのまま寄せきる。△3三桂が好手だったとのこと。

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NHK杯テレビ将棋トーナメントの新司会者

4月からのNHK杯戦の新司会者が公式サイトでようやく発表されましたね。

中倉宏美女流二段に換わって司会を務めるのは矢内理絵子女王。(女王と言うのはもちろん女流棋戦のタイトルの名前で「女王様」ではありません。)

矢内女王と言えば、今もっとも旬な女流棋士の一人ですし、上述のようにタイトル保持者。カメラ映えのする方のようにも思いますので、想像していた以上に豪華な人選なような気がします。

しかし先日も投稿したように、矢内さんは女流棋士代表として本戦に登場するわけで、ご自身の対局の際は司会をするという訳にはゆきませんね。やはりピンチヒッターで他の方が司会を務められるのでしょう。

これまで司会を務められた中倉さん3年間になるのかな、長い間どうもご苦労様でした。

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第59回NHK杯戦トーナメント表

ついにというかやっとと言うべきか第59回のNHK杯戦トーナメント表が発表されましたね。

個人的に注目している紅一点の棋士、矢内女王の対戦相手ですが、櫛田六段となりました。矢内さんにとっては厳しい対局になりそうですが、中井女流六段以来の緒戦突破となるかどうか。

もう一人の注目棋士はおなじみの渡辺竜王。しかしどうも思うに、今回の組み合わせでは、勝ち上がるとすぐに分の悪い強豪の久保棋王や深浦王位との対戦になる可能性が高そうです。こちらも厳しい対局になりそうですが、今回は是非ベスト4以上に勝ち進んでもらいたいものです。

ベテラン勢では内藤九段が予選からの勝ち上がりですね。

ちなみにNHKの公式サイトでは、将棋講座もNHK杯戦も未更新。すでに新年度になったので早く更新してね>NHKさん。

なお前回の投稿に関連してですが、今期と同じくB級1組でタイトルホルダーが3人というのは昭和63年度に一度あったそうです。思わず「へぇ~。」ですが、詳細はこちらの渡辺竜王のブログで。

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