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NHK杯戦の佐藤NHK杯対森内九段

3月15日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、準決勝第2局。佐藤康光NHK杯(棋王)と森内俊之九段の対局でした。

佐藤NHK杯はディフェンディングチャンピオン。チャンピオンと言っても、NHK杯の場合は一般のシード選手と同様に2回戦から出場ですから、なかなか大変です。一方の森内九段は同期のライバル。お互いに十分手の内が分かっている棋士同士ですね。

過去の対戦成績を見ると佐藤NHK杯が30勝、森内九段が26勝。同世代のトップ棋士なのでさすがに対戦数が多いですが、戦績はほぼ互角のようです。

解説はベテランの青野照市九段。将棋連盟で理事をされている人なので、経験は十分。ただ個人的には臨場感が望めるので、できれば本戦参加の棋士の方に解説してもらいたい気もします。

解説も十人十色。以前「(この一手は)相手を侮っていますね。」と言った解説者がいて、司会の中倉さんに「分かりますか?」とダメ出しされたことがあります。その時は「分かりますよ。」と請け合っていましたが、対局者本人が「侮ってはいません。」と言ったらどうなるのでしょう。このような興味深い発言も登場するので、解説の方も対局同様なかなか目が離せません。

先手は佐藤NHK杯。森内九段の一手損角換わりの後、先手は▲5六歩。佐藤NHK杯、例によってセオリーから外れた独創的な指し手です。この後は急戦模様になり、序盤から何だか難解な展開に。53手目までは両者居玉のままになりました。

自玉をきちんと囲わなくても森内九段は受けが強い。どちらかと言うと佐藤NHK杯の攻めはやや強引に見えました。△8九馬の辺りからだんだん後手優勢になったように思います。69手目でついに先手は銀冠に。その後は後手が駒得を生かし、結局106手で佐藤NHK杯の投了となりました。

例えて言えば準々決勝では次々に強打を繰り出して、力技で勝ったような森内九段ですが、今回は粛々と受けながら好機を逃さず静かに勝った、そんな印象です。総じて両棋士の特徴が出た、攻防のある見応えのある対局だったのではないでしょうか。解説の青野さんも先週の内藤さん同様、良く手が見えていたようです。

感想戦の時間は3分程。放送では両者共に普段と変わらない表情に思えました。

この結果佐藤NHK杯の三連覇は無くなりました。もし三連覇すれば初の偉業になるとのことでしたので、その意味では残念。

これで3月22日の決勝は羽生四冠対森内九段の顔合わせとなりました。宿命のライバル対決ですね。解説は渡辺竜王。なお放送時間は高校野球中継のためか、いつもと異なり10:25~11:54となっているようです。

090315

◇投了図。意欲的な佐藤NHK杯の指し手に対し、受けの強い森内九段が結局駒得で勝勢に。佐藤NHK杯によれば△5八銀が厳しい手だったとのこと。

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