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NHK杯戦の羽生四冠対久保八段

3月8日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、準決勝第1局。羽生善治四冠と久保利明八段の対局でした。

羽生四冠は言うまでもなく現在将棋界の第一人者。一方、さばきのアーティストこと久保八段は、先週の放送に続いての登場。と言ってもNHK杯戦は録画放送なので、渡辺竜王のブログでも紹介されているように、実はこの放送時間帯は新潟で佐藤棋王と棋王戦の第3局の対局が始まるはず。しかも5番勝負で既に久保八段が連勝しているので、棋王タイトルの獲得がかかっている訳です。久保八段のファンは両方の対局が気になるはずで、忙しそう。

過去の対戦成績を見ると羽生四冠の26勝9敗。対戦数は多いですが、久保八段にとっては相性の良くない相手ですね。ただ、ここ最近は久保さんは好調に見えます。

解説は内藤國雄九段。いやぁ内藤さんを見るのは随分久しぶりで懐かしい。その昔は歌番組などによく登場していたように思います。今年70才になられるんですね。どおりで自分も歳をとったはずだ。

先手の羽生四冠は居飛車で穴熊囲い。後手の久保八段は予想通りの振り飛車で、角交換の後、中飛車から向飛車へ。△5二飛車から△2二飛車は何だか1手分ロスした格好ですね。囲い方は美濃から銀冠になりました。

久保八段はサウスポー。よく見ると駒はマス目の真ん中ではなく、下の線にそって揃えるやり方ですね。

序盤はサクサクと指し手が進みましたが、40手目で久保八段が銀冠にした辺りから両者持ち時間を使い出しましたね。久保八段は時折扇子の音をパチパチさせます。一方落ち着いた差し回しの羽生四冠。穴熊は堅そうです。

71手目の▲3四歩はやや意外な一手。この辺りから久保八段は長考に。△9三香打は端攻めに備えた一手か。しかし解説の内藤九段によればこれが裏目に出た格好です。▲3七歩は厳しい一手。▲5四金と指したところで、内藤九段が「これはあかんわ。」の一言。「あかん」のは後手番側。羽生四冠の明らかな優勢と見たようです。

その後も終始先手優勢の局面が続きます。久保八段もさすがに簡単には諦めませんが、羽生4冠の攻めは途切れません。

結局137手で久保八段の投了となりました。いやぁ羽生四冠は強い。終わってみると羽生四冠の強さばかりが目立つ対局になった気がします。竜王はこんなに強い人に競り勝ったのか。久保八段は本来の持ち味がなかなか発揮できず、残念ながら後半は防戦一方で、詰めろどころか王手もかからない様子でしたね。感想戦の時間は5分強ほど。しかし劣勢の局面が続いた久保八段はむしろサバサバした印象に見えました。

これでNHK杯戦の決勝の対局者の1人は羽生四冠に決定。もう1人は3月15日放送の準決勝第2局の佐藤NHK杯対森内九段の勝者ということになりました。

Nhk090308

◇投了図。先手の穴熊囲いは無傷。簡単には投了しなかった久保八段。棋王戦も是非頑張ってもらいたいものです。

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