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NHK杯戦の羽生四冠対森内九段(大熱戦の決勝)

3月22日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメントは決勝戦。羽生善治四冠と森内俊之九段の対局でした。ご存じのように羽生四冠と森内九段は同世代の宿命のライバル。解説は両者とは激闘を繰り広げてきた渡辺竜王。

さぁ役者は揃った。

決勝戦ということでいつもとは異なり、最初に両対局者へのインタビューや勝ち上がりのレビューなどが10分程ありました。両者はいつも通りのスーツ姿。男性アナウンサーから解説の渡辺竜王や聞き手の中倉女流二段へのインタビューもありました。いつもは司会役の中倉さん、やや緊張気味に見えましたが決勝戦ということで身だしなみにも気合いが入ってましたね。

過去の対戦成績を見ると羽生四冠が54勝、森内九段が43勝。公式戦だけで100近い対局数とは、いやぁ宿命のライバルだけあって、対戦数が無茶苦茶多いですね。

決勝ということで振り駒の模様も放送されます。結果先手は森内九段。戦型は相振り飛車に。羽生四冠は三間飛車ですね。囲いは矢倉対金無双かな。

前半は森内九段が優勢のように見えましたが、94手目△4六銀の辺りから先手玉の囲いがはがされてきました。先手玉は早逃げ。1枚で逃げる玉を追う成銀。101手目▲7九玉を見て、解説の渡辺竜王が「いや、これは分からないですね。」 う~む、永世竜王が分からないんですから、素人の私に容易に形勢が分かるはずがありません。

後手が良くなったかなと思ったら、▲5五角辺りから先手が攻めに転じます。▲5二金と寄る先手。詰めろが続けば森内九段の勝ちが見えるはずですが・・・。苦しそうな羽生四冠はここで△9四歩。「!?」。これは羽生四冠以外は恐らく予想外の1手だったでしょう。

「この9四歩は凄い手ですね。」と渡辺竜王。その通り、この後森内九段は決め手に欠き、132手で投了となりました。なお渡辺竜王のブログを拝見すると、この9四歩には感想戦の結果、▲6二金△同玉▲6一金から、後手玉に詰みがあるそうで、「△9四歩が素晴らしい頑張りで、逆転に結び付いた」というのが正しいそうです。

しかし決勝戦に相応しい、手に汗握る大熱戦になりましたね。将棋本来の魅力の一つでもある、終盤の一手争いの妙を堪能することができました。この対局は恐らく今期NHK杯のベストマッチと言って良いでしょう。

この後、感想戦の放送は無く表彰式(約4分程)に。羽生四冠は7回目の優勝なんですね。来期のNHK杯戦では「羽生NHK杯」と呼ばれることになるわけです。準優勝の森内九段も表彰状を受け取っていました。

それにしてもすばらしい対局でした。羽生さん、森内さん、そしてスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

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◇投了図。まれに見る大熱戦となった第58回NHK杯の決勝戦。できれば感想戦が観たかった。

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